さて、庵室での面会の場面です。
長老はたいへん古いマホガニー製の皮張りのソファに腰をおろしました。
客の四人は、反対側の壁ぎわにある四つのかなり擦りきれた黒い皮張りのマホガニー製の椅子にならんで座りました。
司祭修道士の一人は戸口近くに、もう一人は窓ぎわに分かれて座りました。
そして、神学生と「アリョーシャ」と見習い僧は立ったままです。
庵室は狭く、みすぼらしい感じでした。
家具や調度品は無趣味で、貧弱で、必要なものしかありません。
出窓には花瓶が二つ置かれ、部屋の隅にはたくさんの聖像画が飾られていました。
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