「兄さん、兄さんは不幸な人ですね、ほんとうに!でも、やはり、自分で思ってるほどじゃありませんよ。絶望で自分をいじめたりしちゃだめですよ、自分をいじめたりしては!」と「アリョーシャ」は言います。
「じゃお前は、もし返済する三千ルーブルが手に入らなかったら、俺がピストル自殺するとでも思っているのか?問題は、俺がピストル自殺なんぞしないってとこにあるんだよ。今はとてもできない。そのうち、ひょっとしてやるかもしれないが、今はグルーシェニカのところへ行くんだ・・・落ちるところまで落ちろ、さ!」
「アリョーシャ」はできるだけ客観的に見ようとし、「ドミートリイ」は主観的で周りが見えなくなっているのではなく、そのような客観性を突き抜けたところにいるようです。
そして、彼は「アリョーシャ」が言うように決して絶望しているというわけではなく、全く具体性はないのですが、大いなる希望が見えているのではないでしょうか。
「で、あの人のところでは?」
「亭主になるよ、夫婦にならせていただくのさ。もし、情婦がきたら、俺は別室に出ていく。あいつのボーイフレンドたちの泥だらけのオーバーシューズを磨きもするし、サモワールの火を起したり、使い走りをしたり・・・」
これはこれはぞっこんですね。
「アリョーシャ」は経験したことがないでわからないでしょうが、このような気持ちになるということもあるということです。

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