「ソフィヤ・イワーノヴナ」は結局、「フョードル」と結婚するのですが、作中で書かれているいくつか理由を簡単にまとめるとこうなります。
(1)「ヴォロホフ将軍の未亡人」のいじめのため。
(2)「フョードル」の強引さのため。
(3)若くて分別がなかったため。
こう書くと、三拍子そろっていて、そうならざるを得ない感じがします。
そして作者も書いていますが、いくら彼女でも、「フョードル」のことをもう少し知っていたら絶対にこんな男のもとに走ったりはしなかっただろうと、その当時のことを書いています。
「フョードル」は相手の弱みにつけこんでまた、「駆落ち」をすすめたりもしているのですね。
「ソフィヤ・イワーノヴナ」にしてみれば、死んでしまいたいくらい嫌で嫌でたまらない今の状態から逃れるためならなんでもよかったのでしょう。
自殺未遂までしているのですから。
精神的に追い詰められて、しかも、そういう状態が長く続いていたので、この時に、生きるか死ぬかの選択を迫られているように思えたのかしれません。
彼女の気持ちを推察することはできませんが、当時の状況では、無理もないことかもしれません。
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