あの「イワン」があの「フョードル」のもとに現れたことは、おおきな「謎」なのです。
「イワン」は
1 学識がある
2 プライドが高い
3 みたところ慎重そうな青年
「フョードル」は
1 乱脈な家庭のひどい父親である
2 「イワン」を黙殺して、知らないし覚えてもいない
3 息子が頼んでも絶対お金をくれないほどケチだ
4 「イワン」と「アレクセイ」も乗りこんできてお金をせびるといつも心配している
こんな「イワン」がこんな「フョードル」のところにやってきて、うまくいくはずはないでしょう。
しかし、ひと月、ふた月と一緒に暮らし、「どちらもこれ以上はとても望めぬくらい仲よくやっている」のです。
ここでまた「わたし」が顔を出してきて、この意外な成り行きについて「わたしばかりではなく、他の多くの人たちも、とりわけおどろかされた」そうです。
実際の世の中は、こんな理解不能で矛盾していて説明できないようなことがたくさんありますね、むしろ、そんなことばかりで成り立っていると思うこともあるくらいです。
ですから、この小説のこの部分もなおさら現実味を帯びてくるのでしょう。
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