大立ち回りで子供たちを連れ帰った「ヴォロホフ将軍の未亡人」は、何年後かはっきり書かれていませんが、「その後間もなく」この世を去りました。
そして、「わたしは」と作中に再び「わたし」が顔を出し、「ヴォロホフ将軍の未亡人」の遺言状のことが書かれています。
「わたし」は、自分でそのあくの強すぎる表現で書かれた遺言状を読んだわけではなく、人から聞いたというのです。
遺言状には、二人の子供たちにそれぞれ千ルーブルずつ与えること、これは二人の教育費にあてること、全額を二人のために使うこと、二人が成人に達するまで間に合わせること、もし奇特な人がいれば財布の紐をゆるめることは当人の随意にということが書かれていたということですから、よくわかりませんが、一応良心的な心配りがなされたのではないでしょうか。
ここでまたお金の話が出てきました。
遺言ではひとり千ルーブルですので、百万円ですね。
このお金は利子が付いて2千ルーブルに増えましたので、2百万円になったのです。
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