母の墓に参ろうとした「アリョーシャ」でしたが、とんでもないことに「フョードル」は「棺に土をかけたあと」一度も行ったことがなく、その場所すら忘れていたのです。
ですから息子に母の墓を教えることはできませんでした。
「アリョーシャ」の落胆は予想できますが、後である人が母の墓の場所を教えてくれますので安心してください。
ここまででも「フョードル」のマイナス面がたくさん描かれてきました。
現実にはなかなかお目にかかれないくらいのどうしようもない人物で、これでもかこれでもかと言った具合に悪さの数がどんどん加算されてきています。
作者は、考えつく限りの悪を「フョードル」に凝縮しようとしたように思えます。
この章は、「アリョーシャ」の紹介の場所ですが、ここで作者は「ついでにフョードルのことにも触れておこう。」と言って再び彼を取り上げています。
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