次は、「フョードル」が相手に気に入られようとして、冗談を言って失敗した話のその二です。
相手は、さる有力者です
「フョードル」は、『お宅の奥さまはくすぐったがり屋でらっしゃいますね』と言いました。
彼のこの発言の意図は、名誉心=道義心がデリケートということだったそうです。
相手もなかなかついていけませんね。
だしぬけに、『じゃ、家内をくすぐったことがあるんですね?』と質問されました。
そうすると、「フョードル」は、「突然、我慢できなくなって、お愛想のつもりで言ったんですよ。『はい、くすぐったことがございます』とたんに、その人にしたたかくすぐられましたっけ・・・」
彼はこの話はずっと以前のことなので、話しても恥ずかしくない、と言います。
そして、「いつだってわたしはこの調子で、損ばかりしているんですよ!」と。
私は、「その人にしたたかくすぐられましたっけ・・・」の部分は、情景が理解しがたく、考え込んでしまいました。
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