2016年8月21日日曜日

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次は、「フョードル」が相手に気に入られようとして、冗談を言って失敗した話のその二です。

相手は、さる有力者です

「フョードル」は、『お宅の奥さまはくすぐったがり屋でらっしゃいますね』と言いました。

彼のこの発言の意図は、名誉心=道義心がデリケートということだったそうです。

相手もなかなかついていけませんね。

だしぬけに、『じゃ、家内をくすぐったことがあるんですね?』と質問されました。

そうすると、「フョードル」は、「突然、我慢できなくなって、お愛想のつもりで言ったんですよ。『はい、くすぐったことがございます』とたんに、その人にしたたかくすぐられましたっけ・・・」

彼はこの話はずっと以前のことなので、話しても恥ずかしくない、と言います。

そして、「いつだってわたしはこの調子で、損ばかりしているんですよ!」と。


私は、「その人にしたたかくすぐられましたっけ・・・」の部分は、情景が理解しがたく、考え込んでしまいました。


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