2016年8月31日水曜日

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次は「フョードル」の番です。

「偉大な長老さま、どうぞはっきりおっしゃてくださいまし。わたしの活きのよすぎるのがお気にさわりますか、どうでしょう?」と、肘掛椅子の腕木を両手でつかみ、返事しだいでは跳びだしかねない勢いで叫びました。

これは、「フョードル」を非難した「ピョートル・アレクサンドロウィチ・ミウーソフ」を擁護するような対応をした「ゾシマ長老」に不服をぶつけるような感情的な発言です。

そして、長老は「フョードル」に教えさとすように言いました。

「あなたには切におねがいしますが、どうぞご心配やご遠慮はなさいませんよう」「ご遠慮なさらず、わが家におられるおつもりで楽になすってください。何よりも、そんなにご自分のことを恥ずかしくお思いにならぬことです。なぜって、それがすべての原因ですからの」

これは、名言だと思います。

つまり、気張らずリラックスせよということでしょう。


そうでなければ、本心を語ることができないと思います。


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