「ホフラコワ夫人」は「アリョーシャ」に説明しました。
「ドミートリイ」のことや、最近のいろいろな出来事のことで、「カテリーナ・イワーノヴナ」が今ある決心をしたので、詳しくは自分も知らないがとにかく、なるべく早く会いたいと、「キリスト教的な感情」さえ、そう命ずるはずだから、あなたはそうなさいますね、と念をおしました。
「アリョーシャ」は「あの人に会ったのは、たった一度だけなのに」となおも腑に落ちない様子でした。
「ホフラコワ夫人」はあの方は、その苦悩だけをみても本当に気高い人で真似のできない存在であって、今までどんな苦しみに堪えぬき、現に今もどんな苦しみに堪えているのか、そして、あの方を待ち受けているものが何か考えると、何もかも恐ろしくなると、言いました。
「アリョーシャ」は「来てほしいという切なる頼み以外、何の説明もない謎ありげな短い手紙」に目を走らせたあと、「わかりました、行きましょう」と約束しました。
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