2017年3月11日土曜日

345

「アリョーシャ」が入っていったとき、食事はもう全部終って、ジャムとコーヒーが出ていました。

「フョードル」は食後、甘いものといっしょにコニャックをやるのが好きでした。

「イワン」もやはり食卓について、コーヒーを飲んでいました。

召使の「グリゴーリイ」と「スメルジャコフ」はテーブルのわきに立っていた。

主人たちも召使も、見るからに、並みはずれて快活な生気に包まれているようだった。

「アリョーシャ」はまだ玄関にいるうちから、かねて馴染み深い、甲高い父の笑い声を耳にして、その笑いからすぐに、父がまだまったく酔っておらず、上機嫌になっているだけだと結論した。

教会から引き上げるときは、「フョードル」も「イワン」もかなり気まずい雰囲気でしたが、ここではもう陽気になっているのは意外でした。

酒のせいでしょうが、「フョードル」の気分転換はすばやいですね。

召使たちは食事中ずっとテーブルのわきに立っているのでしょうか。

「アリョーシャ」が「フョードル」の笑い声だけでまったく酔っていないと判断したということろは、読者の想像力が広がります。


しかし、この食事は教会でとりそこねた遅い昼食だと思うのですが、何時ごろでしょうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿