「まあ待て。この夜を見ろよ、どうだい、なんて陰気な夜だ、あの雲、それに凄い風が起ってきたじゃないか!俺はこの柳の下に身をひそめて、お前を待っているうちに、ふと思ったよ(これは本当なんだ!)。何をこれ以上悩むことがある、何を待ってるんだ?ほら、ここには柳の木はあるし、ハンカチもあれば、シャツもある。今すぐ縄をなえるし、おまけにスボン吊りまであるじゃないか、これ以上、大地に厄介をかけ、卑しい存在で汚してることはないんだ、とな!そこへ足音がして、お前がやってきたのさ。ああ、まるで何かが頭上に降ってきたような感じだったよ。つまりさ、こんな俺にも愛する人間がいる、ほら、あれがそうだ、俺がこの世で誰よりも愛し、俺がただ一人愛しているのはあの男なんだ、俺のかわいい弟なんだ!そう思ったら、その瞬間、どうにもならぬくらいお前がかわいくなっちまって、今すぐ首ったまにとびついてやれ、と思ったほどさ!そこへ、『あいつをおどかして、おもしろがらせてやろう』なんて、ばかな考えがうかんでな。『金を出せ』なんて、ばかみたいにわめいたってわけだ。ばかみたいな真似をしてごめんよ。あれはほんの冗談で、内心は・・・これでもまじめなんだ・・・まあ、いいや、それはそうと、あそこでどんなだったか、話してくれよ。彼女何て言ってた?俺をぶっつぶしてくれ、たたきのめしてくれよ、容赦せずに!すごく怒ったろ?」
これは、「アリョーシャ」の気持ちを思い計っての「ドミートリイ」の言い訳ですね。
自分は、ふと自殺することまで考えたと言っています。
そして、ふざけたのは「アリョーシャ」があまりにも愛おしいのでそうしたまでで自分が悪かったと。

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